庭じまいで老後の不安を解消!後悔しない庭の終活ガイド
庭がある暮らしは素晴らしいものですが、年齢を重ねるごとに「草むしりが辛い」「庭木の枝切りが危ない」といった悩みが膨らんでくるものです。また、「自分が動けなくなった後、この庭はどうなるんだろう?」と、お子さんや親族への負担を心配される方も少なくありません。
今、注目されている**「庭じまい(庭の終活)」**は、単に庭をなくすことではありません。管理の負担を減らし、今のライフスタイルに合った「楽で安全な空間」に作り変える、前向きな整理整頓です。
この記事を読めば、庭じまいの具体的な進め方から、業者選びのポイント、そして気になる費用を最小限に抑える方法まで、すべてが分かります。
1. なぜ今「庭じまい」が必要なのか?そのメリットと重要性
「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、庭の環境は数年で大きく変わります。早めに庭の終活を始めることには、主に3つの大きなメリットがあります。
体力的・精神的な負担からの解放
重労働である草むしりや、高所作業を伴う剪定(せんてい)は、高齢になるほど怪我のリスクが高まります。早めに「ローメンテナンス(低管理)」な庭に変えることで、日々のストレスから解放されます。
資産価値の維持と相続トラブルの回避
荒れ放題の庭は、家全体の資産価値を下げる原因になります。また、将来家を売却したり相続したりする際、手入れの行き届かない庭は「負の遺産」になりかねません。あらかじめ整理しておくことで、次世代へのバトンタッチがスムーズになります。
防犯・防災対策
生い茂った庭木は、不審者の隠れ蓑になったり、強風で枝が折れて隣家に迷惑をかけたりするリスクがあります。視界を良くし、スッキリさせることは住まいの安全性を高めることに直結します。
2. 庭じまいの具体的な進め方:ステップ別解説
庭じまいを成功させるには、計画性が重要です。行き当たりばったりで始めると、後から「あのお気に入りの木を残せばよかった」と後悔することになりかねません。
ステップ①:理想の「これからの庭」をイメージする
まずは「庭をどう使いたいか」を考えます。
完全にコンクリートにして駐車場にする
一部だけ花壇を残してガーデニングを楽しむ
人工芝を敷いて孫が遊べるスペースにする
すべてを更地にする必要はありません。「管理できる範囲」を見極めるのがコツです。
ステップ②:残すもの・処分するものを仕分ける
特に思い入れのある樹木や、高価な灯籠(とうろう)、庭石などは慎重に判断しましょう。大きな石や樹木は撤去費用が高額になるため、優先順位をつけて整理します。
ステップ③:専門業者への相談と見積もり
自分たちだけで作業するのは限界があります。特に抜根(木の根を抜くこと)や石の運搬は重機が必要です。複数の業者から見積もりを取り、内訳を確認しましょう。
3. 庭じまいの費用相場とコストを抑えるテクニック
気になるのが「いくらかかるのか」という点ですよね。庭じまいの費用は、主に「撤去費用」「処分費用」「整地費用」の3つで構成されます。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
| 樹木の伐採・抜根 | 木を切り倒し、根を掘り起こす | 1本につき数千円〜数万円(高さによる) |
| 庭石の撤去 | 大きな石の運び出しと処分 | 1kgあたり数十円〜(重機代別途) |
| 残置物の処分 | 古い物置、プランター、ブロックなど | 軽トラック1杯分で1.5万〜3万円程度 |
| 整地・舗装 | 防草シート、砂利敷き、コンクリート施工 | ㎡あたり数千円〜1.5万円程度 |
費用を安く抑えるコツ
自治体のゴミ回収を利用する: 小さな枝や不要なプランターなどは、自分で細かくして自治体のゴミに出すことで、業者に頼む量を減らせます。
繁忙期を避ける: 植木屋さんが忙しい時期(年末など)を避けて依頼すると、値引き交渉がしやすくなる場合があります。
「防草シート+砂利」を選択する: 全面コンクリートは高額になりますが、高品質な防草シートと砂利の組み合わせなら、コストを抑えつつ雑草対策が可能です。
4. 失敗しない業者選びのポイント
庭じまいは「解体業者」「造園業者」「便利屋」など、さまざまな業者が請け負っています。
造園業者(植木屋): 植物の知識が豊富。残したい木がある場合に最適。
外構・エクステリア業者: 駐車場へのリフォームやコンクリート舗装が得意。
解体業者: 石や大きな木、物置などを一気に更地にしたい場合に強い。
選ぶ際は、**「現地調査を丁寧にしてくれるか」「追加費用の説明があるか」**を必ず確認しましょう。特に「石の処分代」は後から追加になりやすいため、事前の確認が必須です。
5. 庭じまい後の「楽して楽しむ」庭づくり
庭を整理した後は、二度と大変な思いをしないための工夫を取り入れましょう。
防草シートは「厚手」を選ぶ: 安価なシートは数年で突き抜けて草が生えてきます。プロ仕様の厚手のものを選ぶのが、長期的な節約になります。
育てやすい植物に絞る: 常緑で成長が遅い低木や、手入れの少ない宿根草(しゅっこんそう)を選べば、緑を楽しみつつ手間を最小限にできます。
自動散水システムの導入: 夏場の水やりから解放されるため、旅行にも行きやすくなります。
6. まとめ:庭の整理は「家族の安心」への第一歩
「庭じまい」は、決して寂しいことではありません。これまでの庭に感謝しつつ、今の自分にぴったりの心地よい空間を作り直す、人生のアップデートです。
管理の負担を減らすことで、浮いた時間や体力を趣味や健康維持に使うことができます。また、将来の家族に「きれいな家」を残すことは、何よりの贈り物になるはずです。
まずは、庭にある「もう使っていないもの」を一つ片付けることから始めてみませんか?