終活初心者向けチェックリスト:いますぐ始めるべき5つのステップと行動リスト 📝
終活は「何から手をつけていいか分からない」と感じがちですが、大切なのは完璧さよりも一歩踏み出すことです。まずは、ご自身の**「情報」「意向」「財産」**の現状を整理する以下の5つのステップから始めましょう。
ステップ1:**「緊急連絡先と情報」**の整理
まず、「もしも」の時に誰が誰に連絡し、何が必要かを明確にします。
項目 | 確認・作成するリスト |
連絡先リスト | 親族、友人、かかりつけ医、弁護士、税理士など、緊急時に家族に連絡してほしい人の名前と連絡先をまとめる。 |
医療情報 | かかりつけ医、服用中の薬、既往歴、アレルギー情報、診察券の保管場所。 |
ペット情報 | ペットの種類、名前、かかりつけ動物病院、最期の飼い主を託したい人(または団体)の連絡先。 |
重要書類の場所 | 保険証券、年金手帳、通帳、実印、権利書などの重要書類の保管場所を明記する。 |
ステップ2:**「財産(金融資産・負債)」**の棚卸し
家族が困らないよう、資産と負債の全体像を把握します。使用していないものはこの機会に整理・解約を検討しましょう。
項目 | 確認・行動リスト |
銀行口座 | すべての銀行名、支店名、口座番号、名義(ネット銀行も含む)を一覧化する。 |
証券・投資 | 証券会社、NISA/iDeCo、投資信託など、保有している金融商品のリストとパスワードを整理する。 |
保険契約 | 生命保険、医療保険、火災保険など、すべての保険証券の控えをまとめ、担当者の連絡先をメモする。 |
負債・ローン | 住宅ローンや奨学金、借入金の残高と、返済状況を明確にする。 |
ステップ3:**「デジタル遺産・契約サービス」**の整理
本人しか知り得ないIDやパスワードが最もトラブルの原因となります。
項目 | 確認・行動リスト |
デジタル資産 | パソコン、スマートフォンのロック解除方法や、クラウドサービスのID・パスワード。 |
SNS・メール | SNS(LINE, Facebook, Xなど)やメールアカウントのID・パスワード。死後の希望(削除希望など)もメモする。 |
サブスク | 有料動画配信、音楽配信、新聞、アプリなど、毎月引き落とされている有料サービスをすべてリストアップし、不要なものは解約する。 |
ステップ4:**「医療・介護・葬儀」**の希望の言語化
法的な効力はなくても、自分の意思を「エンディングノート」などに書き残しましょう。
項目 | 希望を明確にする |
延命治療 | 延命治療を望むか望まないか(尊厳死の意思)。 |
介護の希望 | 介護が必要になった場合、どこで、誰に介護されたいか。 |
葬儀の形式 | 家族葬か一般葬か、宗教、予算の目安、呼んでほしい人。 |
供養・お墓 | お墓の場所、散骨、樹木葬など、希望する供養方法。 |
ステップ5:**「遺言書」**の必要性を検討する
財産分与で争いを避けるため、特に財産が複雑な方や相続人が複数いる方は検討が必要です。
項目 | 行動の検討 |
遺言の有無 | 遺言書が必要かどうかを判断し、**専門家(行政書士、弁護士など)**に相談するか検討する。 |
形式の決定 | 自筆証書遺言(自分で書く)か、公正証書遺言(公証役場で作成)のどちらにするか考える。 |
これらのステップを踏んで情報を整理し終えたら、それらを一冊のエンディングノートなどにまとめ、家族がすぐに手に取れる場所に保管することを必ず伝えましょう。これが、終活の最も大切な一歩となります。