終活でやるべき介護関係の準備|安心して老後を迎えるために
終活と聞くと「相続」や「お墓のこと」を思い浮かべる方が多いですが、実は見落とされがちなのが 介護に関する準備 です。
介護は突然始まることも多く、準備が不十分だと家族に大きな負担をかけてしまいます。
ここでは、終活の一環としてやっておきたい介護関係の準備を整理しました。自分らしい老後を過ごすために、そして家族が安心できるように、今からできることを確認していきましょう。
1. 介護にかかる費用を把握する
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介護サービスの自己負担額
公的介護保険を利用しても、自己負担は1割〜3割。介護度や利用サービスによって費用は大きく変わります。 -
在宅介護と施設介護の違い
在宅介護は月数万円程度でも、特別養護老人ホームや有料老人ホームは月額10万〜30万円以上かかることもあります。
👉 介護費用をシミュレーションし、貯蓄や年金でどこまで賄えるか確認しておきましょう。
2. 介護サービス・施設の希望を伝える
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在宅で過ごしたいのか、施設を希望するのか
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どの地域で介護を受けたいか(子どもや親族の近く、住み慣れた地域など)
これを明確にしておくことで、家族が判断に迷わずに済みます。エンディングノートや「もしもノート」に記録しておくのがおすすめです。
3. 介護保険や医療保険の確認
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介護保険制度の利用条件
原則65歳以上から利用できますが、40歳以上なら特定疾病でも対象になる場合があります。 -
民間の介護保険や医療保険
公的制度だけでは不足する費用を補うため、民間保険の活用も検討すると安心です。
4. 任意後見制度や成年後見制度の検討
認知症や判断能力が低下した場合に備えて、任意後見制度や成年後見制度を利用できるように準備しておくことも重要です。
財産管理や介護契約を代理で行える人を指定しておくことで、トラブルを防ぎ、安心して生活できます。
5. 家族への情報共有
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介護に関する意思表示を家族と共有
「延命治療はどうしたいか」「どこで暮らしたいか」などを話し合いましょう。 -
費用や契約内容の見える化
銀行口座、保険証券、年金の情報を整理し、家族がすぐに把握できる状態にしておくことも大切です。
6. 自宅のバリアフリー化
在宅介護を希望するなら、段差解消・手すり設置・浴室の安全対策などを検討しておきましょう。介護保険を使った住宅改修補助制度も利用できます。
まとめ
終活の中で介護準備をしておくことは、自分らしく生きるための選択肢を広げることにつながります。
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費用を把握し、資金計画を立てる
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介護の希望を家族に伝える
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保険や制度を活用できるように整理する
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後見制度や情報共有でトラブルを防ぐ
これらを一つずつ整えておけば、いざという時も安心です。