終活で使う言葉・専門用語まとめ|知っておきたい基礎用語辞典
「終活を始めたいけれど、専門用語が難しくてよく分からない…」
そう感じる方も多いのではないでしょうか。終活には相続や保険、葬儀、医療・介護など、幅広い分野が関わるため、専門的な言葉がよく出てきます。言葉の意味を理解しておくことで、誤解やトラブルを防ぎ、スムーズに終活を進めることができます。
ここでは、終活でよく使われる専門用語を分野ごとに整理しました。
1. 終活の基本用語
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終活(しゅうかつ)
人生の最期に向けて、身の回りの整理や医療・介護・相続・葬儀などを準備する活動。 -
エンディングノート
自分の希望や大切な情報を記録するノート。遺言書のような法的効力はないが、家族に意思を伝える役割を果たす。 -
生前整理
財産や持ち物、人間関係などを元気なうちに整理すること。
2. 相続・財産関連の用語
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遺言書
死後に財産の分け方などを指定する法的文書。公正証書遺言・自筆証書遺言・秘密証書遺言の3種類がある。 -
遺産分割協議
相続人同士で遺産の分け方を話し合うこと。 -
相続税
遺産を相続した際に発生する税金。基礎控除があり、すべての人が対象になるわけではない。 -
遺留分(いりゅうぶん)
相続人が最低限受け取れる権利。遺言で他の人に多く残しても、遺留分が侵害されると請求できる。
3. 医療・介護関連の用語
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延命治療
本来は回復が難しい状態で、人工呼吸器や点滴などにより生命を維持する治療。 -
事前指示書(リビングウィル)
将来、意思表示できなくなったときに備え、希望する医療方針を事前に示す文書。 -
成年後見制度
判断能力が不十分になった人に代わり、財産管理や契約を支援する制度。法定後見と任意後見がある。
4. 葬儀・供養関連の用語
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直葬(ちょくそう)
通夜や告別式を省略し、火葬のみを行う葬儀の形。費用を抑えられる。 -
家族葬
親族や親しい友人など、少人数で行う葬儀。 -
永代供養
寺院や霊園が代わって永続的に供養してくれる方法。継承者がいなくても安心できる。 -
散骨
火葬後の遺骨を海や山にまく供養方法。法的規制はないが、節度を持った形が求められる。
5. 保険・金融関連の用語
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死亡保険金
契約者が亡くなった際に受取人に支払われる保険金。 -
医療保険
入院や手術に備える保険。終活世代では「がん保険」と合わせて見直す人も多い。 -
信託
財産を信頼できる人や機関に託し、指定した方法で管理・運用してもらう仕組み。
まとめ
終活に関する言葉や専門用語は、初めて耳にすると難しく感じるものの、理解すればスムーズに準備を進められます。特に「相続」「医療」「葬儀」の3分野は、将来必ず直面するテーマです。
エンディングノートに自分の考えをまとめる際も、これらの用語を理解していると家族に分かりやすく伝えることができます。