介護施設の費用はピンキリ?種類と料金の目安をわかりやすく解説!


「そろそろ親の介護を考えないといけないけれど、介護施設ってどんな種類があるの?」

「費用がどれくらいかかるのか、まったく想像がつかない…」

そうですよね、介護施設にはたくさんの種類があって、費用も施設によって大きく違うので、どこから手をつけていいか迷ってしまいます。でもご安心ください!今回は、介護施設の種類と、それぞれの費用について、誰にでもわかるように解説していきます。

この情報が、大切なご家族の介護を考える上で、少しでもお役に立てば嬉しいです。


介護施設の基本を知ろう!公的施設と民間施設

介護施設は、大きく分けて**「公的施設」「民間施設」**の2種類があります。

この違いをざっくり理解するだけで、施設の選び方がぐっとスムーズになりますよ。

公的施設:費用を抑えたい方向け

公的施設は、地方自治体や社会福祉法人が運営しており、比較的費用が抑えられるのが特徴です。その分、入居条件が厳しかったり、待機者が多かったりする場合があります。

  • 特別養護老人ホーム(特養)

    • 特徴:在宅での介護が難しい、要介護度が高い方が入居対象となる施設です。終身利用が基本で、看取りにも対応しています。

    • 費用目安初期費用は0円。月額費用は10万円~15万円程度が一般的です。比較的費用が安いため、入居まで数年かかる場合も珍しくありません。

  • 介護老人保健施設(老健)

    • 特徴:病院から自宅へ戻るまでの間に、リハビリを中心とした医療ケアや介護サービスを受けながら生活する施設です。長期的な入居ではなく、原則として3ヶ月ごとに退去か継続かを検討します。

    • 費用目安初期費用は0円。月額費用は8万円~15万円程度です。在宅復帰が目的のため、短期間の利用となります。

民間施設:サービスや生活の質を重視したい方向け

民間施設は、株式会社などが運営しており、入居条件や提供されるサービス、費用が多岐にわたります。公的施設に比べて自由度が高く、希望する条件に合った施設を見つけやすいのが魅力です。

  • 有料老人ホーム

    • 特徴:食事やレクリエーション、生活相談サービスなど、さまざまなサービスが提供されます。施設の設備やサービス内容によって、費用が大きく異なります。

      • 介護付き有料老人ホーム介護サービスが定額で利用でき、24時間体制で介護スタッフが常駐していることがほとんどです。

      • 住宅型有料老人ホーム外部の介護サービスを自由に選択して利用できます。必要な分だけ利用するため、介護度が低い方や、サービスを自分で選びたい方向けです。

  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

    • 特徴:安否確認や生活相談サービスが提供される高齢者向けの賃貸住宅です。入居者の自由な暮らしを尊重しており、介護サービスは外部から選択して利用します。

    • 費用目安初期費用は数十万円が目安ですが、敷金のみの施設も多く、有料老人ホームより抑えめです。月額費用は10万円~30万円と幅広いです。


気になる費用は?初期費用と月額費用を徹底解説!

介護施設にかかる費用は、大きく**「初期費用」「月額費用」**に分かれます。

初期費用(入居一時金)

入居時に一括で支払う費用です。公的施設にはほとんどなく、主に民間施設で発生します。

  • 相場0円から数千万円までと、施設によって大きな差があります。入居一時金が高い施設ほど、月額費用が安く設定されている傾向があります。

月額費用

毎月かかる費用で、以下の項目が含まれます。

  • 家賃・居住費

  • 管理費(共用部分の維持管理費や光熱費など)

  • 食費

  • 介護サービス費(介護保険の自己負担分など)

  • その他(おむつ代、医療費、レクリエーション代など)

介護保険サービス費は、要介護度や施設の体制、利用したサービス内容によって自己負担額が変わります。

施設の種類初期費用目安月額費用目安
特別養護老人ホーム(特養)0円10万円~15万円
介護老人保健施設(老健)0円8万円~15万円
有料老人ホーム0円~数千万円15万円~40万円
サービス付き高齢者向け住宅0円~数十万円10万円~30万円

※上記はあくまで目安です。施設や地域、入居するお部屋のタイプ、要介護度などによって、実際の費用は大きく変動します。


納得のいく施設選びをするために

介護施設は、費用だけでなく、立地、サービス内容、施設の雰囲気、スタッフの方針なども重要な判断基準です。

  • ケアマネジャーに相談する:ケアプラン作成の専門家であるケアマネジャーに相談すれば、ご本人の状態やご家族の希望に合った施設を探してくれます。

  • 複数の施設を見学する:ウェブサイトやパンフレットだけではわからない、施設の実際の雰囲気を肌で感じることが大切です。

「どれがいいか分からない」と感じた時は、まず一歩踏み出して、専門家や施設に相談・見学してみることをおすすめします。納得のいく介護施設選びができるよう、応援しています!

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